少し前の話しになりますが、東京国立博物館で行われた運慶展に行って参りました。
いわずと知れた運慶、まず思い出すのが東大寺南大門の金剛力士像でしょうか。
隆々しい体躯と躍動感のあるポーズ、筋肉フェチにはたまらない姿です。
平安時代から鎌倉時代に活躍し、正に公家から武士へ仏像も勇ましい姿に変化していきます。
そんな運慶の作品、現在確認されているのが33体でそのうちの22体結集する、今後あり得ないだろうとされる規模の展覧会です。
そんな展覧会の、最終日に滑り込みで待ち時間覚悟で行ったきました。
到着すると見事な人ごみでしたが、チケットはスムーズに購入でき待ち時間も15分程で入場できました。
展示は、運慶の父系、父康慶から子堪慶、康弁へ親子三代の流れで展示されています。
父康慶の作品、四天王像など力強さ躍動感、感心するばかりです。
ただ、この流れで親子三代続くのかと思っていると、侮る事なかれ、運慶の作品ブーズに入ったとたん
毘沙門天立像で息を飲みました…美しい
力強さの中に丸みがあり優しさと美しさ、儚さ… 衝撃です。
この展覧会のすごいところは、展示の仕方です。
仏像を360度見る事が出来ます。普段は見る事の出来ない仏像の側面裏側も観覧できます。
ただ、ガラスケースに展示されているものもありますが、大きな仏像は低い円台に展示され、手が届いてしまう距離です。
間近で見れる喜びはありましが、何度も子供がその台によじ上ろうとしている姿を見ると国宝・重要文化財の展示の仕方ではないなと心配になりました。
代表とされるのが、インドの兄弟学僧、無著・世親菩薩立像です。
今にも動き出しそうな写実性と儚い眼差し… そして、八大童子立像…
一体ずつ感想を書きたいのですが、長くなってしまうのでまたの機会に。
最後に、最新の技術X線GT調査を使った、胎内納入品の調査です。
運慶の作品の特徴として仏像の胎内にもこだわり、舎利や巻物・五輪塔などが納められています。
その調査が現在進められているそうで、今後新たに運慶作と認められる作品が出てくれるのが楽しみです。
あまりの興奮に現在、運慶ロス中の私ですが、今度は実際に寺に奉られている仏像を見に行きたいなと思っています。
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