早いもので季節は秋、10月になりました。
先日、国立新美術館で開催されている安藤忠雄展-挑戦-に行ってまいりました。
建築家 安藤忠雄が1969年建築家として活動してからの建築作品がパネルや模型・スケッチ・写真・映像などで現在に至るまでの作品を6つのセクションにわけて展示してありました。
正直、建築好きの友人に連れられて行ったので、興味薄…予備知識もほとんどない状態でした。
入るとまず、彼の「原点」と題して、自身のアトリエの設計と増設の過程、一部再現がありました。
そして、彼の名を知らしめた大阪の「住吉長屋プロジェクト」の展示がありました。
既に彼の設計スタイルは確立されていて打ちっ放しのコンクリートに四角形を組み合わせたようなシンプルなデザイン設計、中央に中庭をとり屋根もない設計に、住むのにはかなり不便ではないかとちょっと否定的になります。
彼の住宅設計が年代順に展示してあるのですが、順に見ていく間にどんどん引き込まれていきます。
極限までシンプルにしたそのコンクリートの一面が組み合わさり、建築物からアートやデザインという感覚にかわります。
そのシンプルななかには遊び心も満載で、広い空間と入り組んだ秘密基地のような空間が住んでいると飽きないだろうと思わせます。
ところどころに、青いペンで落書きのように書きなぐられた彼のメッセージといくか追記が彼のそうゆう遊び心やサービス精神が現れていました。
また、何と言っても光の取り入れ方でしょうか…もはや生活の為だけの明かりではなく一つのアートでした。
それを象徴するのが、1989年にてがけた「光の教会」
なんと、原寸レプリカが野外展示場に再現されていました。
コンクリートの打ちっ放しの壁が十字に切り取られ、そこから漏れる光が十字架として浮かび上がる
光が信仰の対象とは、まさに人としての原点なのでは…
さらに、第2展示会場に移ると彼の後期作品の公共施設、教会、寺院や街そのものを設計していく大型プロジェクトの展示になります。
何と言っても目を引くのが、中央に円形ドームのような物が設置され彼が20年以上前から取り組んでいるという直島プロジェクトが大きなジオラマとスクリーンで展示してありました。
もともとゴミの不法投棄などで荒れた、香川県の瀬戸内海に浮かぶ直島を20年以上かけ植林をし自然環境が再現させ美術館など3施設を建築しました。今ではアートの島として観光客が多く訪れます。
その施設が半地下のように建築され、自然に溶け込み、もはや建造物というより島の一部のようでした。
スクリーンの映像は直島で見る実際の景色を写しだし、夕焼けに浮かぶ直島は見事でした。
時間が過ぎるのを忘れて、気がついたら2時間以上経過していました…
また、グッズ売り場では公式図録が1980円、カラーで320ページ!なんというコスパ…
友人はもれなく購入、一冊ずつ手書きのサインが添えられでいるので大興奮です。
興味がある方は、ぜひ訪れてください。
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